こんにちは、MANARIの溝渕です。
先日、大阪で行われていた化粧品開発展に行ってきました。
目的は
●ビワの葉成分について示唆を下さった大学の先生のセミナー聴講
●植物由来機能性原料とサスティナブル容器の発掘
●MANARIの取り扱っていただいている大阪のエシカルショップのフォローアップ
です。
(週末は京都に立ち寄って香りのインスピレーションを得るべく、お香屋さん巡りという裏目的も・・・笑)
今回はそこで見聞きしたことや感じたことを、簡単にですが、レポートしたいと思います!
ビワの葉の成分の示唆をくれた清水先生に会いに・・・
まず向かったのは、九大で植物のもつ機能性を研究し、数々のエビデンスを発表している清水先生のところ。
先生には、まだEVクリームの開発中だった2021年1月の化粧品開発展で
「ビワの葉のどの成分を多く抽出すれば最大限の効果が得られるか?」
と突撃訪問しており、ビワの葉の示唆をいただいておりました。
今回、講演聴講とともにそのお礼のEVクリームを渡しに行ったという次第です。
そしたらもう本当に喜んでいただいて!!!
本当に素敵な先生なんです。
私もとっても嬉しかったです(涙)。
EVクリームのもうひとつの価値
さて、その清水先生のセミナーは各植物のエビデンスの発表が行われたのですが
「そもそも植物の機能性成分のエビデンスを発表する先生の動機とは何か?」
という冒頭の話が響きました。
「プラネタリーバウンダリー(地球の限界)」
という言葉があります。
2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の基礎となった概念で
人類の活動の爆発的な拡大により、地球は限界に近づき、気象や大気、海洋の異変、生物種の大量絶滅などが起こっているという内容です。
先生曰く、だからこそ植物由来のものを使うというのは
「石油由来と異なり、CO2を排出せず、逆にCO2を吸収・固定化する」
「植物由来のものの価値を見える化し、みんなに使ってもらいたい」
「そのために研究し、エビデンスを付与する取り組みをしている」
とのことでした。
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改めて思うのは
「自分のために使っているEVクリームは、100%植物原料でできているので、実はCO2を吸収・固定化する環境的価値につながっている」
ということです。
ここはEVクリームを使っていただいている皆さんにはきちんとお伝えする必要があると思いました。
使用の際は、少し地球にいいことしているな〜とニコニコで使っていただけると嬉しいです^^
植物の持つ肌への可能性・・・いつも探しています
植物の持つスキンケア素材としての可能性はいつも探しております。
ただ抽出するための溶媒に懸念点があり、MANARIの場合はそのままでは原料として使えないものがほとんど。。。
なのでまれにオーガニック認証のものがあり、そうすると使える可能性がでてくるので嬉しいです。
今回はとある商社が持ってきていた
●チョウセンゴミシエキス
→肌のハリアップ
●ゲンチアナエキス
→目元のシワやクマへのアプローチ
●極限環境で生息する微生物が持つ生理活性物質「ナチュラルエクトイン」
→保湿の持続性アップ、保護機能の強化、色素沈着の改善
などがおもしろかったです!
バイオマス容器は進化中
今はガラス容器を使っていますが、今後は例えばおふろで使うものの開発等はプラスチックに頼らざるえないことも考えられます。
そこで登場するのが
「バイオマスプラスチック」
サトウキビなどの植物から作られるブラスチックです。
由来は植物ですが、できあがったものはプラスチックなので、石油由来同様、生分解性が悪く燃やすことで処理されることは変わりません。
また、現行のバイオマスプラスチックも
●10〜20%だけサトウキビ由来
●残りの90〜80%は石油由来
という混合型のプラが多いと思います。
とはいえ!
「CO2を出した分、CO2を吸収・固定化する植物を使うことで、少しでもCO2を出さないようにする」
というのは大事なことではあると思います。
展示ではサトウキビはもちろん、竹や木材からできたプラスチック容器もあり、少しずつですが幅の広がりを感じました!
番外編:ダントツよかった「サンガインセンス」
大阪に行ったついでに帰りは京都に立ち寄り、お香のインプットをしてきました。
老舗の有名どころはほとんど行きましたが、ブランディングされいろんな種類のお香が並んでおりました。
がしかし。
昔はそうでなかったと思うのですが、合成香料の単調な香りが感じられぴんとくるものに出会えず。
(複雑系が好きなんです)
でも!
最後に行ったサンガインセンスにノックアウト。
線香の香りが心の奥に入っていく感じ。単一成分でない、成分多様性が損なわれていない芳醇な感じを味わいました。
ここは
●世界の歴史ある香木を日本のお線香で表現
●使うのは自然のものだけ
●店主さんが自ら世界を旅して得たインスプレーションとその地域の原料を使い、お店横の工房で一本一本作り上げている
そうです。
ゆらゆらと流れる香煙は見るだけでゆったりした気持ちになれるし、思わず深呼吸したくなります。
瞑想が似合うといいますか、自然物であるお線香は、精油以上に心をととのえるのに適していると思いました。
実は来月から精油の機能性をさらに学び深めるため、フランス式アロマテラピーであるNARDのコースを受講しますが
それもやっていきながら、お香の可能性も模索していたく思った次第です。
MANARIを香りの面でも発展させていければと思います^^
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!
ようやく涼しくなって嬉しいですが、季節の変わり目、疲れを残さず特に休むことを意識してお過ごしくださいね。