こんばんは、MANARIの溝渕です。
9月発売予定の化粧水ですが、成分処方は確定し、今、デザイナーさんとのやりとりを進めています。
今日と明日は、MANARIのパッケージについてお届けしたいと思います。
届いたとき、お使いいただくとき、なんとなく思い出していただければ幸いです^^
ガラス容器一択だった理由
処方開発とデザイン開発。
処方が決まってくると、1番最初に取りかかるのが容器選びです。
その際
●プラスチック容器にするのか?
●ガラス容器にするのか?
をまず決めなければなりません。
正直・・・
「プラスチックの方が安価!軽い!」
でも!クリーム、そして化粧水という
「ていねいに肌に浸透させていくもの」
に関して、MANARIの選択肢はガラス一択なのでした。
その理由は2つ。
(1)環境ホルモンのリスクがない
環境ホルモン、正式名称は「内分泌かく乱化学物質」をご存知でしょうか?
ここでは多くは説明しませんが、生殖機能への影響やがんのリスク増加などが指摘されているものです。
このホルモン、エストロゲンに似た構造をしており(擬エストロゲン)、本来のホルモン分泌を混乱させてしまうため
特に女性はエストロゲン過多状態となり、
●PMSや更年期の症状をひどくしたり
●シミや肝斑ができやすくなる
という影響があります。
MANARIは化粧品成分をこだわっているからこそ、容器でそれを台無しにしたくないという思いがありまして
安心安全面において、ガラス容器に至ったというわけです。
ちなみに、酸化や劣化を防ぐ点でもガラス容器の方が有利。
その点でも、防腐剤を入れていないEVクリームや必要最小限の防腐にしている新化粧水にとってよいという判断でした!
(2)再生可能で、罪悪感がへる
プラスチックと異なりガラスは…
●主成分は天然鉱物(けい砂、石灰など)で持続可能
●資源ごみとして回収され、再利用できる
●再利用のインフラが整っている
という特徴があります。
プラスチックは石油由来ですが、ガラスの主成分は「けい砂(シリカ)」「石灰」「ソーダ灰」などの天然鉱物で持続可能な素材。
プラスチックゴミは燃やすだけですが、ガラス容器は一度砕いて再利用可能。
しかも日本では資源ごみとしてのインフラが整っています。
私自身、ものを「ゴミにして捨てる」ということに、心が重たくなるタイプでして、ガラス容器はその罪悪感を減らせるんですよね。
風に吹かれて海にあふれることもない。
とはいえもちろん、ガラスが万能容器というわけではなく
●製造時に高温が必要でエネルギー負荷が高い
●重くて輸送にエネルギーがかかる
といった側面も。
だからこそたとえば
肌に丁寧にぬるものはガラス容器、お風呂入れ落とすリスクがあるものはプラも使うなど
アイテムごとにメリットデメリットを換算して、使い分け検討していく必要性も感じています。
ちなみに植物由来のバイオマスプラスチック。これは
●プラスチックであることに変わりなし
●100%バイオマスプラスチックというものはほぼ存在せず、配合量が少ないものがほとんど
というのが現状です。
でもこれからエコ容器はどんどん進化すると思うのでウォッチしていきます!
明日はデザインについてお届けさせていただきますね!