香りをあえて弱くした理由  #化粧水開発日記9

香りをあえて弱くした理由  #化粧水開発日記9

こんばんは、MANARIの溝渕です。

新商品の化粧水「エナジーローション(クール・ベース・ウォーム)」

容器や化粧箱のサンプルもあがり、製造日も決定しました。(発売日はまた改めてご案内させてください!)

現在は撮影の段取りを進めながら、本当に最後の最後の香りの微調整に取り組んでいるところです。

新商品開発日記として、今回は

「エナジーローションの香り」

についてお届けしたいと思います^^

 

MANARI流、化粧水の香りづくり

(ここ最近の試作品を並べてみました)

通常のコスメは合成香料を使うことがほとんどですが、オーガニックコスメの場合は天然精油を使うことが多いです。

天然精油を使うオーガニックコスメブランドの場合

●同一ラインで、同じ香りの強さ

●同一ラインで、同じ香り

●エタノールを使用して天然精油を使用

となることが多いと思います。

でもMANARIの場合、ローションとクリームにおいて

●香りの強度は、あえて変える

●方向性は同じだが、微妙に異なる香り

●エタノール不使用で、芳香蒸留水(ハーブウォーター)による香りづけ

●一部精油を使う場合も、芳香蒸留水ぐらいの濃度

という基準で開発しました。

なぜといいますと・・・

「化粧品」がゴールでなく、「肌の健康美」がゴール

だからです。

どういうことか!?

 

精油は必要な量だけ

Not too much!

精油は植物の香り成分を凝縮したもの。

肌には抗菌・抗炎症、心には自律神経への作用などがありますが、使い方を誤ると刺激にもなりえます。

ですのでEVクリームは、肌への機能性や安全性を考慮の上、独自の天然精油ブレンドをクリームに混ぜています。

●今回発売する水分ベースの「エナジーローション」

●すでにある油分ベースの「EVクリーム」

この2つはセット使いいただくと非常に相乗効果を発揮します。

というのも肌に必要な水分・油分・美容成分(植物エキス)。

これらがほどよい塩梅でお肌に供給されることになるからです。

では、このようにセット使いを前提においた時、精油の使用はどう考えればよいのか?

結論としましては、エナジーローションは

「芳香蒸留水のごく微量な芳香成分(精油の約1/50)だけを活かす」

選択をとりました。

「化粧水単体」をゴールにすると、もう少し強く香りを設計し、精油を入れる処方になると思います。

でも、MANARIでは、「肌の健康美」を目指すため、トータルでの精油の使用を考慮します。

そのため、あえて薄くするという選択です。

 

「香りを弱める」だけでは終わらせない

とはいえ芳香蒸留水のみの香りづくりは、うすぼんやりになりがちでコントロールが本当に難しい!

MANARIの場合、国産植物が多く、海外産のようなはっきりとした香りのハーブウォーターでないため、ここにはかなり苦戦しました。

たとえばウォームで使用する国産ダマスクローズ。

去年と今年で香りも強さもちがーーーう(汗)

「収穫年による香りのブレがおきても納得できる香りの設計はどこか!?」

を探し、成分表が確定してもまだしぶとく最後の最後の微調整をしているというわけです。

(ここ最近、毎週試作品を送ってくれる工場担当の方に助けられてます・・・涙)

 

エタノール不使用

3種とも赤ちゃんから使える

ちなみにエナジーローションは、芳香蒸留水のベースの香りのため、どれも赤ちゃんからお使いいただけます。

(基本はベースがおすすめですが)

また、エタノールが肌に刺激になる方がいらっしゃいますが、エナジーローションは一部の精油使用もエタノールを必要としない芳香蒸留水同様の濃度。

そのため3種とも

「エタノールも不使用」

にすることもできました。

ハーブウォーターで肌と心をやさしくうるおし、そのあとEVクリームでフタをする。

この2ステップで、水分・油分・植物の力のハーモニーをぜひ体感いただけたら嬉しいです。

各種香りについてはまた、各商品を掘りげる際にお伝えできたら幸いです^^

 

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