ワセリン(鉱物油)と植物油の違いを知っておこう

ワセリン(鉱物油)と植物油の違いを知っておこう

病院で軟膏として処方されたり、ドラッグストアで目にする「ワセリン」

安価で流通量も多く手に入りやすいですが、メリットデメリット双方あり

植物オイルを主成分とするEVクリーム含むオーガニッククリームと、石油を主成分とする鉱物オイル(ワセリン)では明確に違いがあります。

それぞれの違いを知っておくと選びやすので、両者の特徴やスキンケアに使用する際の選び方をお送りいたします!

 

鉱物油は「皮膜材」

鉱物油は「皮膜材」

ミネラルオイル、鉱物油、流動パラフィン(医薬部外品表示)、ワセリン(製品名)・・・

名称は違えど、これらは全て同じもの。

石油から不純物を取り除いて得られる無色透明の液状の成分です。

<鉱物油のメリット>は・・・

●値段が大変安い

●低刺激

●酸化しにくい/安定性が高い/乳化しやすい

という点。

ゆえに、市販コスメにも病院で処方される軟膏にも本当によく使われます。

ただこの鉱物油、知っておくべきことがあります!

それは、肌の油分を補うというより、「肌に膜を張る皮膜材」ということ。

肌にぴったりと油膜をはるので、外部の刺激を遮断しやすく肌の水分蒸発を防ぎますが、なにせ密着力が強い!

熱がこもり、汗の出口をふさぎ、夏は特にかゆみが出やすくなりがち。

また、クレンジングでは落としきれず肌に残ることも。そうなると毛穴づまり、黒ずみの原因となります

さらに、人の皮脂や汗をえさにして育つ「皮膚常在菌」が棲みにくい肌環境となるので、その観点でも長期使用は注意が必要となります。

 

肌なじみよく、抗炎症・抗酸化作用のある植物オイルを上手に利用

植物オイル

鉱物油と違い、植物油は人の皮脂の脂肪酸組成に近い構造

ゆえに下記のような性質を持ちます。

 

植物油のメリット>

●肌に浸透し、なじみやすい

●肌を柔らかくする(エモリエント効果)

●「ほどよく」油膜をはり、肌を保護する

そして何より!!!

●抗炎症や抗酸化作用などの<植物の持つファイトケミカル>

●皮膚常在菌が植物油(正確にはグリセリン)を食べることで、<天然保湿因子>を分泌する

という働きによる美肌効果を得られます。

 

一方で注意すべきことももちろんあります!

<植物油のデメリット>

●植物油はピンキリ。品質に注意(農薬・管理法)

●酸化リスクがある

●未精製の方が栄養価は高いが、肌が敏感肌になっている場合はそれが刺激になる可能性もあるので精製植物オイルの方が無難

 

MANARIで使う植物油

MANARIで使う植物油

このようなわけで、MANARIで使う植物油は

●脂肪酸組成とファイトケミカルを鑑み、酸化しにくくスキンケアオイルとして優秀なもの厳選

●オーガニック認証のついたものか、無農薬が確認できたもの

●敏感肌を考慮し、シアバターは未精製でなく精製

としてます。

 

MANARIで使う植物油

皮膜効果の高い一方、汗のかゆみや黒ずみを引き起こしやすい鉱物油と

肌なじみよくファイトケミカルに富む一方、酸化リスクがあるため厳選する必要がある植物油。

私としては長期使用は後者がおすすめです。

両者の違いを念頭に、状況に応じた使い方をしてくださいね^^

 

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