発送とお問い合わせにてんやわんやとなってしまい、去年の夏から止ってしまっていた化粧水開発なのですが、、、
(すみません!)
倉庫を移管し、配送関連の仕組みの変更が落ち着いてきたこともあり、再び着手できるようになりました^^
※化粧水開発日記のバックナンバーはこちら
EVクリーム同様、化粧水も、クール、ベース、ウォームの3種を同時発売する予定です。
本日は、その中で「クールライン」で使う注目植物を一部ご紹介させていただきたいと思います!
びわの葉とラベンダーは踏襲

MANARIの原点はびわの葉にありますので、もちろん化粧水にも入れます^^
そしてもうひとつ。
ラベンダーもびわの葉に匹敵する!と感じている鎮静系植物なので、こちらもEVクリーム同様、使用予定です。
でも、もうひとつ、すごいのを入れます!
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キハダ(オウバク)です!
キハダ、ご存知でしょうか?
キハダの樹皮は縄文遺跡から栗や樫の実とともに発掘されており、日本最古の生薬。
このキハダ、生薬名は「オウバク(黄檗)」と言います。
キハダが「生薬のオウバク」と認定されるには、ベルベリンが1.2%以上含有される必要があります。(その他の基準もあり)
このオウバク、漢方的にどんな効能があるかというと、漢方用語で
「清熱」
と言います。
(熱を清める、つまり炎症をしずめる抗炎症・鎮静系ということです。なので、クールラインに入れたい植物なんです。)
オウバクの煎じ汁をさらに煮詰めた丸薬は、腹痛や下痢など胃腸薬(奈良の陀羅尼助や長野の百草)として昔は家庭の常備薬。
また、オウバクはニキビや湿疹肌に処方される「黄連解毒湯」というにがーーーい漢方薬にも入っています。
肌の場合、炎症がおこるとかゆみがひろがり、かきこわすことによって、菌が飛び火。
ニキビはそもそもアクネ菌が異常に増えた状態。
MANARIは医薬品でなく、化粧品なので、入れられる濃度には限度がありますが
肌のあれやすい方や、大人ニキビができやすい方に向けて
「鎮静系植物のビワと抗菌系植物のキハダ」
をひとつのアイテムにして、お届けしたかったのです。
キハダの植樹、採取を行っている奈良のポニーの里さん
オウバクは生薬の中でも、栽培期間が長い植物。
キハダから十分なオウバクが採れるようになるまでは、20年もかかります。
そんなキハダの苗木を作り、植樹し、オウバクの採取を行っているのが奈良のポニーの里ファームさん。
もともとは
「乗馬セラピーを通じて、障がいのある人もない人も健やかに共生できる社会をつくりたい」
という思いのもとに設立された団体でしたが
ハンディキャップのある方の雇用をうむため、農業の6次産業化事業に着手されたそう。
その中のひとつにキハダの植樹も行われており、昨年の夏に訪問させていただきました。
シーズン中はチェーンソー持参で山に毎日入り、キハダを採取するとのこと!
※採取したキハダを乾燥させている様子↑
このキハダを化粧品原料として使わせていただくことになり、エキス化はすでに終わっております。
びわの葉とともに、日本の伝統的な植物でもあるキハダの入った化粧水。
難関だった防腐をどうするか問題も納得いく処方の兆しが見え、仕上げの段階に入ってきています。
開発日記、引き続き書いていきますので、どうぞ今しばらくお待ちいただければと思います。(ぺこり)