こんばんは、MANARIの溝渕です。
新化粧水デザインも完成し、入稿まであと少し!
・・・というところで、工場の最終の表記チェックにまさかのまさか引っかかりました。
がちょーーーん。
先週はMANARIの容器選択とロゴのお話をさせていただきましたが
今回は
●直面した「化粧品成分特記表示改訂」
●MANARIのパッケージデザイン
についてお届けいたしますね。
ものづくりの舞台裏、楽しんでいただけたら幸いです!
40年ぶり、化粧品成分特記表示の改訂
化粧品はお肌に直接つけるものなので、誤解を与えてないよう、パッケージ表記もいろんな制約が設けられています。
私自身、この業界に長くいるので、もちろんそれは頭に入っているのですが・・・
なんと先日、「化粧品成分特記表示改訂」の40年ぶりの大改訂があり
しかも、その中身の詳しい説明があまりなされていないという中での新商品発売という状況に。。。
かなり悩みましたが、もともと想定していたものを変更することにしました。
水を一切使わない、MANARIの新化粧水
市販の多くの化粧水は
「水・グリセリン・ちょっと有効成分・がっつり防腐剤」
というものがほとんど。
そんな中、MANARIは植物のエネルギーをいっぱい吸収できるよう、水でなくハーブウォーターを使用するというのは以前お伝えしたかと思います。
(※水不使用、ハーブウォーターの魅力 #化粧水開発日記5はこちら)
そんな意味を込めて、名称は「エナジーローション」にしました。
(ちなみにEVクリームは「エナジーヴェールクリーム」。植物のエネルギーをヴェールのようにお肌に満たすクリームという意味)
クリーム同様、新化粧水も、クール・ベース・ウォームと3種あります。
ただ、この新化粧水、MANARIの中の立ち位置として「エナジーローション クール」と表現するのは適していますが
個々のアイテムはもっとわかりやすく呼びたいと思っていたんです。そういうわけで・・・
●エナジーローション クール
→「びわラベンダー水」
●エナジーローション ベース
→「びわカミツレ水」
●エナジーローション ウォーム
→「アシタバローズ水」
と呼ぶことを想定し、化粧箱にしっかり「ビワ・ラベンダー」というように入れていたんですね。
がしかし・・・
今回の改訂で、植物単体を特記することはNGに(泣)。
成分の正式名称に配合目的(保湿成分など)を併記すれば可能なのですが
デザインとしてかなりごちゃついてしまう上、どういう表記であれば確実にOKなのか、まだ見通しがもてない。。。
結局、植物名はすべて削除に至りました(泣)。
(でも、愛称として「びわラベンダー水」というように呼んでいこうと思いますので、ページでは書いてく予定ではいます)
見ていただく方がわかりやすいようにいかに表現していくか、これからがんばりどころです。
色でアイテムの個性をあらわす
そんなMANARIのパッケージ、色が象徴的かと思います。
MANARIの由来のひとつは
「真ん中の理=中庸」
●燃えるあれ肌に、クールライン
→ 鎮静=青
●不活性な年齢肌に、ウォームライン
→活性=ピンク
●乱れてはいないけど力がたりない未熟・敏感肌に
→底上げ=白
それぞれ役割を持った3種が、使う方それぞれの状態のお肌に働きかけ、「じわじわ(=グラデーション)と中庸(=健康美)に戻っていく」という意図を込めています。
処方の基盤に植物療法があるので、実は植物をモチーフにするデザインも考えられましたが
でも、植物療法のもっと奥に「陰陽五行」や「自然治癒力や肌の再生力を重視する」という考え方が私の中にありました。
なので、余計なものは一切入れないことを大事に、ミニマル・シンプルデザインとなっています。
そして、今回の新化粧水は結果的に、よりシンプルに拍車がかかることになっというわけです。
神は細部に宿る
今回の新化粧水のデザインに関しては、すでにEVクリームを踏襲したものとなるので、デザインはすぐできると思っていました。
でも甘かった!
デザイナーさんとのやりとりは思っていた以上にラリーを重ねることに。。。
クリームと化粧水では容器や化粧箱の高さが違うため
●カラーのグラデーション度合い
●ロゴ、商品名の大きさと配置
など注意する必要があります。
シンプルデザインな分、ロゴが2mmズレただけで印象がガラッと変わるというのが本当に驚き。
ものづくりはこういうことをひとつひとつ確認しつつ進めるので、やはり時間がかかります。
ただ、大変さもありますがそういうプロセスも含めて楽しく大好き作業でもあります。
ということで、新化粧水は今から3ヶ月大詰め。
もう少し詳細な発表ができるまでしばしお待ちいただければ幸いです!!!