紫外線とシミが気になる時期ですが、でも、シミは紫外線だけが原因ではありません。
●女性ホルモン(エストロゲン)と
●油(PUFA)
に起因することも多々あります。
大まかなメカニズムを頭に入れて、少しでも予防していければと思うので、参考にされてみてくださいね^^
まずは大前提、女性ホルモンの話・・・
女性ホルモン(エストロゲン)は元来、「生殖のためのホルモン」ですが
同時に肌のハリ・ツヤ・潤いを保つためにも重要な役割を果たしているのはご存知のとおりです。
でもそのエストロゲンは年齢とともに少しずつ減少。
特に40代のプレ更年期、50代の更年期に入ると女性ホルモンの減少ゆえ・・・
● 肌が乾燥し、肌のバリア機能が低下する
●肌の新陳代謝が低下し、メラニンを抑えたり排出したりする力が弱まる
ことになります。
それゆえ、シミとして残りやすくなってしまいます。
実は「油(PUFA)」もシミ発生に関係アリ・・・
PUFA(Polyunsaturated Fatty Acids)とは「多価不飽和脂肪酸」のこと。
二重結合が2つ以上ある脂肪酸(二重結合がある=酸化しやすい)で、必須脂肪酸のひとつです。
油には脂肪酸の種類ごとにグループ化されますが、PUFAは主に次の2つのグループがあります↓
●オメガ3系脂肪酸: エゴマ油や亜麻仁油など
●オメガ6系脂肪酸:サラダ油、大豆油、コーン油など
このPUFA(多価不飽和脂肪酸)、食用油や加工食品によく含まれる脂質で体に必要な栄養ではあるものの・・・
現代人は知らないうちに多くとりすぎている油のグループでもあります。
非常に酸化しやく体内で活性酸素を発生させ過酸化脂質となり肌の炎症につながるため、肌あれさんは注意が必要ということは以前からお伝えしているとおりです↓
でもこのPUFAから生まれる過酸化脂質。
実は肌あれだけでなく、お肌のエイジングにも関係があります。
「PUFA✖️エストロゲン→シミ」という方程式
PUFAの摂取が多く、過酸化脂質が増えると、肝臓でのエストロゲンの解毒・代謝が阻害され
「体内に女性ホルモンが過剰に残りやすい=エストロゲン優位状態」
になります。
このエストロゲン優位というのは一見するとよさそうに見えるのですが!
エストロゲンは排卵を起こせるぐらいパワフルな(=爆破力のある)ホルモン。
代謝されず体内で余ってしまうと、よりPUFAの酸化が促進され、過酸化脂質なり、シミとして残りやすいのです(汗)。
つまりこんな構図。
___________________________________
<酸化しやすい油(多価不飽和脂肪酸:PUFA)を多く摂りすぎると・・・>
体内で過酸化脂質が増える
↓
エストロゲンが代謝・解毒されにくくなって余る(=エストロゲン過剰状態)
↓
さらに過酸化脂質が増え、メラノサイトが活性化(シミや肝斑のリスクを高める)
↓
この状態で紫外線があたると、さらにメラノサイトが活性化___________________________________
悪循環です。。。
20代であれば肌の新陳代謝や肝臓の解毒の機能も高く、ホルモンバランスも乱れにくいですが
更年期に近づくにつれ、シミや肝斑の原因になります。(そしてその後、更年期が終わってもなかなか消えにくい。。。)
これに対応するためには紫外線対策だけにとどまらない
「内側からのシミ予防策」
もできるとベターです。3つお送りしますね↓
(1)PUFA食を減らしてみる
外食や加工食品にはPUFAを使われることがほとんどなので、知らないうちに自分の脂肪酸組成はPUFAに傾きがちになることは多いです。
それを避けるために家庭でできることといえば・・・例えば・・・
●なるべく揚げ物や炒め物でなく、グリルや蒸し物に
●炒め物などの高温調理では、ココナッツオイルやバター、低〜中温調理ではオリーブオイルを使うなど工夫する
など。
「PUFA減らし」はその他できることは多彩なので、こちらもご参考ください。
(肌あれさんに向けた書いたものですが、結局、シミ予防をしたい方も注意すべき点は一緒です)
ちなみに!
PUFAをさけたいのは食用油だけでなく、肌に直接つけるスキンケアオイルも。
ですので、EVクリームで使用するオイルは
●シア脂
●ホホバ油
●マカデミアナッツ油
●ココナッツ油
●ヒマワリ油(オレインリッチタイプを使用)
※通常のヒマワリ油はリノール酸(=PUFA)の割合が高く酸化しやすいので、オレイン酸(オメガ9)の割合が高いヒマワリ油を少量使用
というように酸化リスクの少ないオイルを厳選した低PUFA処方を重要視しています。
(2)旬野菜で抗酸化ケア
旬野菜は鮮度が高く、植物のフィトケミカルを取り入れられるので、抗酸化ケアとして味方につけておきたいところ。
春野菜でシミ予防におすすめは、例えばこんな野菜です↓
【菜の花】
抗酸化トリオ(体内で発生する活性酸素を無害化する代表的な3大栄養素)と呼ばれるビタミンACEやポリフェノール豊富!
さっとゆでてからし和えなどよいですね^^
【春キャベツ】
ビタミンCたっぷりで、食物繊維も豊富なので腸内環境によし。
生で千切りにしてお肉のつけたしにしても、蒸してポン酢でさっぱりいただくのもよいですね^^
【アスパラガス】
グルタチオン(解毒&抗酸化物質)を含み、肝臓サポートができる野菜。スープに入れても、ソテーにしてもよいですね^^
(3)ハーブティーで肝臓サポート
解毒や代謝を司る肝臓は、健康美の要。
特に春は気温が上がり、血流がよくなるので、冬のためこまれた毒を排出すべく肝臓は大忙しです(汗)。
肝臓をサポートをするハーブティーで、エストロゲンの代謝を促すのもおすすめです。
【たんぽぽの根(ダンデライオン)】
胆汁の分泌促進をするダンデライオンは、たんぽぽコーヒーとして市販でよく売られています。
コーヒー代わりにたんぽぽコーヒーをチョイスするのはすぐに行えそうですね^^
【ネトル】
鉄分・ミネラルが豊富で、血液浄化や肝臓サポートによく使われるハーブティーです。花粉症でも用いられるのでこの季節にはもってこい。
ただし、単独では飲みにくさはあるので、ブレンドとして入っているものを選ぶとよいと思います!
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シミ予防、無理なく、できることから少しずつ行いながら、春の陽気を楽しみたいものですね^^
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!